ベンタスTRブラックは5-Sと6-Sで大違い!振動数で比べてしまうと後悔?
ベンタスTRブラックは5-Sと6-Sで大違い!購入前に知っておきたいこと。
広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。
前回は「Ventus TR BlackとVentus Black」の違いについてでした。
ベンタス ブラックを使用していて、TRブラックに換えようと思っている方は、先に一読されることをオススメします。
まだ未読の方はコチラから→『フジクラ ベンタス TR ブラック(VENTUS TR Black)とVENTUS Blackはどう違う?振動数?合う人は?』
今回は、
「ベンタス TR ブラックの5Sと6Sが違いすぎるけど、知ってますか?」
という内容です。
注意が必要なのは下記に当てはまる方
- 5-Sと6-S、5-Xにするか6-Sにするかで悩んでいる。
- 6-Sもしくは5-Sなど、片方しか打っていない方
- ドライバーに5-Sを使用していて、3wや5wに6-Sを予定してる
これに該当する方は、購入する前に知っておかないと大失敗に、、、なるかも。
すでに購入された方も、打った方も売ってる人も、恐らくほとんどの人が知らない。
ちょっとゾッとしたので、書き掛けですが更新します。
既に失敗してしまった方は、読まない方が良いかも。
重さだけなの?
カタログやメーカーさんのHPでは、同じシャフトの重量違いとして販売されています。
当たり前と言えば当たり前です。
フレックス | 重さ | キックポイント |
5-S | 59g | 元調子 |
6-S | 69.5 | 元調子 |
重量はイメージどおり約10gの重量差です。
少し重め?
というぐらいで、カタログ値からは同じシャフトの重量違いという印象です。
なので、同じ様に しなるイメージ(シャフトの剛性設計が大体一緒)を抱くのですが
「あれ?この2本、もしかして全然違うんじゃないか?」
今回そんな予感がしたのがココです。
左が6-Sで右が5-SのButt部です。
新作が入荷した際は、Tip部やButt部を出来るだけ見るようにしています。
シャフト単体でカットがまだされていない時にしか、お目に掛から無い状態。
装着後に確認をするには、グリップを一度外さないといけません。
Butt部を予めに確認しておくと、手元側の硬さがある程度予測できます。
6-SのButt部のカーボンの厚さは、以前に見たことがあり、剛性設計も見ていたので
「割と硬めなので、こんな厚さだよね。」といった印象でした。
6-Sのしなり方(剛性設計)については、以前の記事をご覧ください。
今回「5-S」と「6-S」を比較してみて、
「? 5-SのButt部、これ薄すぎない?」
全然違うしなり方(剛性設計)をしそうな予感。
「厚みがある方が概ね硬い」場合が多く、「薄いと柔らかい」場合が多い。
しなり方(剛性設計)調べてみました。
ということで、それぞれの部分剛性値を測定して比較してみました。
「うわ!え?」
あまりの数字の違いに、思わず間違えたかと思って2回測定しました。
- オレンジ:ベンタス TR ブラック 6-X
- レッド:ベンタス TR ブラック 6-S
- グリーン:ベンタス TR ブラック 5-S
6-Sと6-Xを見ていただくと分かるように、剛性の設計が概ね同じで、硬さ(剛性)がフレックスに応じて変化する。
大体こんなイメージですよね?
「5-S、、、6-Sと全然違う。」
この2本を振動数で比較するとか、マジで意味がない・・・・。
振動数で測定している部分の剛性設計が全く違うので、振動数はシャフト全体の硬さの比較に使用できないパターン。
比較するのに意味がないどころか、振動数で比較してしまうと間違った方向へいくパターン。
コスメ以外で、5-Sと6-Sで同じところを探す方が難しい。
メーカーさんに確認だ!
フジクラシャフトの当店の担当者さんにメールで確認です。
「ベンタスのTR Black、5-Sと6-Sが別物って結果が出たんですが、合ってますか?」
返信いただきました!
さてその内容は
“VENTUS TR Blackの50g台と60g台の手元側の剛性値の違いは、ご連絡いただいた内容で合っています。
VENTUSシリーズは米国設計でもあり、各重量帯、FLEX共に彼らの設計手法に基づいております。”
との事。
そうか。やっぱり測定結果はこれで合ってるのか。
中から先中までの一部は、6-Sより5-Sの方が硬いところあるし、、、
手元がこれだけ違ったら、ヘッド一緒でリシャフトしても「打ち出しの高さ」や「つかまり」も別物では、、、
まとめます。
一言で言うと、ベンタスTRブラックの5-Sと6-Sでは全く違うシャフトです。
ドライバーに5-S入れて、フェアウェイウッドに6-S入れるとか、ちょっと考える必要がありそうです。
重ねてお伝えしますが、このシャフトの5-Sと6-Sを振動数で比較して判断するのは無理です。
シャフトの設計が違いすぎます!
振動数で比較して判断するのは「意味が無い」どころか「大失敗の元」
それでも振動数を知りたい方が多い様なので、コチラにも載せてはおきます。
※同じ重量(同じ剛性設計)でのフレックス違いを振動数で比較するのは意味があります。
シャフト重量と振動数
VENTUS TR Black(ベンタス TR ブラック)のシャフト重量と振動数。
フレクス | 重量 | 振動数 |
5-S | 59g | 267cpm |
5-X | 60g | 275cpm |
6-S | 69.5g | 275cpm |
6-X | 70g | 287cpm |
7-S | 79.5g | 286cpm |
7-X | 80g | 296cpm |
8-X | 89g | 309cpm |
メーカー公表値:
- 重量はノンカット
- 振動数は45インチ(ヒールエンド)組み立て時
きっと5-Xは、5-Sの方のしなり方(剛性設計)で硬くなるんだろうな。
そして、この振動数を見て
「5-Xと6-Sは重量違うだけで同じ硬さじゃん!」という見当違いな判断をさせてしまうのだろうな。
遅筆のため、失敗してしまう人が一人でも減るように、書き掛けですが更新します。
続きは、また後日加筆修正します。 5-Xを測定して下記に加えました。
この記事を読む前に、既に購入して違和感を感じている方。
気付くのと書くのが遅くて、ごめんなさい。
一人でも多くの人が、この失敗をしません様に。
ベンタスをご使用中の方は、こちらも合わせてご覧ください。→『フジクラ ベンタス TR ブラック(VENTUS TR Black)とVENTUS Blackはどう違う?振動数?合う人は?』
え?じゃあ、5-Xと6-Sってどうなの?
2023/04/05追記
下記を比較したくなったので、追加で測定しました。
- パープル:ベンタス TR ブルー 5-S
- グリーン:ベンタス TR ブラック 5-S
- オレンジ:ベンタス TR ブラック 5-X
- レッド:ベンタス TR ブラック 6-S
- ベンタス TR ブラック 5-Xとベンタス TR ブラック 5-Sは同じ流れ。
- ベンタス TR ブラック 5-Xとベンタス TR ブラック 6-Sは、しなり方が全然違う。
手元〜手元中以外はベンタス TR ブラック 5-Xの方がしなりが明らかに少ない。
- パープル:ベンタス TR ブルー 5-Sとベンタス TR ブラック 5-Sは、全体的なしなり方は近い感じ。
下記の場合は、ベンタス TR ブラック 6-Sよりもベンタス TR ブラック 5-Xから試してみる方が結果が出そうです。
- 右か真っ直ぐの打ち出しから
- 左へ巻くミスが多く
- 高めに出やすく
- スピン量も多め
ベンタスシリーズはPGAツアー発信のシャフト。
日本とはやっぱり、考え方や感じ方が違うって事なのでしょうね。
どなたかのお役に立てば幸いです。
ん?じゃあ、Ventus TR REDってどうなの?
2024/01/23追記
下記を比較したくなったので追加でベンタスTRレッドも測定しました。
はい、予想通り5-Sは手元が柔らかく、6-Sと7-Sは手元が硬い。
TR Blackと同じように、TR REDも5だけ別物。
6と7は、だいたい同じ剛性設計。
- 5のセンターは、これまた6よりも7よりも剛性が高い(硬い)。
- 先中部分も6よりも若干剛性が高い。
- 先端は流石に3つの中では最も柔らかい
グラフも用意しましたが、これはまた別の機会にでも。
REDも5-Xと6-Sで悩むということは無さそうです。
2024年の最新Ventusってどうなの?
2024/03/23追記
2024年のVENTUSを調査した記事をUPしました!
『24ベンタス ブルーとVENTUS TR Blueを比較してみる』
興味を惹かれている方はコチラ↑もご覧ください。
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