KBSのワンステップツアー(ONE STEP TOUR)ってどんなパターシャフト?
KBSのワンステップツアー(ONE STEP TOUR)ってどんなシャフト?
広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。
KBSのパターシャフトで「異色の見た目」が気になるONE STEP TOURスチールシャフトを測定してみました。
どんなシャフトか?
名前の通り、先端から12インチ辺りに落差の「大きいステップが一つある」異色のパターシャフト。
手元の太さのままがステップまで続き、ステップから先端まで先端とほぼ同じ太さ。
以下が思い当たるゴルファーにオススメのシャフト。
- 右に押し出してカップを外しやすい
- イメージよりも打球が強過ぎる
- ミドル〜ロングパットでシャフトのしなりが気になる
- ロフトを立て気味にしている(ハンドファースト)
具体的に見ていきます。
ルックス
前述のように、One Stepの名前の通りに落差の大きいステップが、先端から12インチ辺りに一つある異色の見た目。
シャフト単体の長さは38インチ。
- チップ径は.370インチで、TipからButt側へ8インチまではパラレル(太さが同じ)。
- Tipから8インチ〜12インチ、ステップの直前4インチはわずかにテーパーになっていて、少しずつ太くなっていく。
- 特徴的な落差の大きいステップからButt側は、エンドまでの25インチがまた(パラレル太さが同じ)。
一般的なクランネックのパターに装着時、34インチで先端ノーカットに場合
グリップ部、太い部分、細い部分がそれぞれ10〜11インチぐらいなので、グリップの長さで3分割されるような配分。
ワンステップツアーに興味を持った理由は
なぜこのKBS One Step Tourシャフトに興味を持ったかというと
スタビリティシャフトも大きなステップがあり、それ以前に使用していたUSTマミヤのFFシャフトにもステップがあったからです。
BGTのスタビリティシャフトにリシャフトしたことにより
- ショートすることが減った
- テイクバックで淀むことが減った
パッティングにこのような影響がありました。
KBSのOne Step Tourシャフトも私と相性が良いのでは?っとの予感がしたからです。
メーカーサイトでは
“パターで重要視されるインパクト時の打感を、ソフト(当社比較)にする構造をもったパター専用シャフトです。
チップから8インチのパラレル部分で打感を吸収し、最初のステップからバットまでの太いパラレル部分がストロークが安定性を高めています。
38インチで130gと重めのパターシャフトを希望されるプレイヤー向けです。”
メーカーサイトはこちら→KBS ONE STEP PUTTER
なるほど。
見た目からだと、ステップと手元の太い部分に目がいき
「硬いのか?」
というイメージですが。
重さに関しては
カット前で130g。
今回のクランクネックタイプのヘッドに34インチで装着して
- 108g
テーラーメイドのスパイダーなどに装着されていて、割と一般的な同じくKBSのC-T Tourパターシャフトが
カット前で124g
同じように34インチで装着して98g前後なので、One Step Tourは やや重量があるシャフトと言えます。
剛性を測定してみます
- 硬そうに見える手元は、一般的なスチールシャフトとほぼ同じ。
- ステップまでのパラレルの部分は、硬さもほぼそのまま同じ硬さ。
- シャフトの中央部分は手元と同じ硬さのためかなり硬め。
- ステップ部分からストンと柔らかくなる。
- Tipから8インチのパラレル部分は、一般的なスチールシャフトと比較してかなり柔らかめ。
グリーン:KBS One STEP Tour
レッド:NS TIP-4E
オレンジ:STABILITY Carbon
パープル:KBS CT Tour Black PVD
一般的なパターシャフトと比較
KBS One STEP Tourを一般的なパター用のスチールシャフト代表「NS TIP-4E」と比較。
- 太さがほぼ同じ手元は、ほぼ同じ剛性。
- 手元〜中は太いだけあって、しっかりしている。
- ステップからTipに掛けては柔らかい。
ある意味見たままの剛性設計になっています。
どんなシャフトか?
まず、先端のパラレル部分をどのくらい使うかというところ。
ステップからTipは、かなり柔らかく設計されている。
Tipカットすると手元の硬さのままの部分が多く使用されるので、シナリ量の感じ方は結構変わる。
今回はTipを全くカットせずに装着して試打を作成しました。
実際に打ってみても、手元からは、シャフトの中間部分はあまりしなって感ず、しっかりしている印象。
手元とシャフト全体がリニアに動く感じ。
付いてくると言った表現が良いかも。
インパクト付近で少しボールを持ち上げるような動きを感じます。
ハンドファーストにしてロフトを0度にするイメージで打っても、滑らずボールが持ち上げられて転がっていきます。
また、先端の動きによって右に出ることがなるなりました。
左へ出ることが少しありました。
この「ボールを持ち上げる感」と「つかまり感」を、Tipカットによって調整が出来るシャフトと言えるでしょう。
今回のTipノンカットでは、先端の柔らかさがもたらす打球感は柔らかめになる。
- ストロークにパターが動く感じ
- しっかり感がある。
- 少しロフトが増えて当たる感じがする。
- 打球感は柔らかくなる。
似てるスタビリティと比較してみる
同じようにシャフトの途中に大きな段差がある2本で比較すると
画像のようにステップ(段差)がある位置がかなり異なります。
One Step TourはステップからTipまでが長い。
真ん中だけが飛び抜けて硬いスタビリティーシャフトと比較すると、リニアに動く感じがします。
先端の硬さの違いからか、打球感はスタビリティーの方がソリッドな感じ。
- One Step Tourはボールを持ち上げて転がす感じがする。
- スタビリティーシャフトはボールを強めに打ち出す感じがする。
どんな人向きか?
最初にお伝えしたように、以下が思い当たる方にオススメのシャフト。
- 右に押し出してカップを外しやすい
- イメージよりも打球が強過ぎる
- ミドル〜ロングパットでシャフトのしなりが気になる
- ロフトを立て気味にしている(ハンドファースト)
装着するならこんなパターと相性が良さそうです。
- ソフトなインサートが入っているヘッドには、打球感が更にソフトになります。
距離感掴めない方には不向きかも。
フェースインサートが無い・金属のインサートタイプのヘッドに相性が良さそう。 - ネオマレットよりもブレードタイプかマレットタイプ。
- マレットタイプなら、あまり重心が深く無いヘッドに相性が良さそう。
- ロフト角度があまり大きくないヘッド。
試打クラブ作成しておりますので、実際に体験してみてください。
予想以上に良かったので、右に滑って出てショート気味な私は使ってみたくなりました。
他のシャフトと重量・振動数を比較
手元中あたりの硬さを測定する振動数は、剛性設計通りな感じです。
シャフト名 | 長さ | 重量 | 振動数 | 換算フレックス |
KBS One Step | 34.0 | 107g | 370 | SX |
KBS CT Tour | 33.0 | 95g | 384 | X |
Black Step | 32.5 | 107g | 385 | SX |
スタビリティ | 34 | 119g | 354 | SR |
LAGP TPZ135 | 34 | 110g | 362 | S |
※ヘッドが一部異なるため振動数は参考までに。
剛性設計が異なると、振動数で比較できないことがよく分かります。
当ブログで約6,500人が読んでいる、パターのライ角調整の記事も合わせてご覧ください。→『パターが右に出る(右プッシュ)はライ角の影響?パターライ角調整』
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