プロトコンセプトC03TCアイアン
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プロトコンセプト C03 TCアイアンはC03とどこが変わった?

プロトコンセプト C03 TCアイアンは、C03と比較してどこが変わったのでしょうか?

広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンでは、届いたばかりのプロトコンセプトC03 TCアイアンの試打ヘッドを測定して、C03 TCアイアンとC03アイアンを比較してみました。

『C03 TC』
TCはツアーキャビティを示しているそうです。

TC(ツアーキャビティ)と聞くとMC(マッスルキャビティ)のような
浅めのキャビティアイアンをイメージしてしまいますが、果たして、

プロトコンセプトC03 TCとCo3アイアンの比較

プロトコンセプトC03 TCとC03アイアンの比較

さてさて、C03TCアイアン

  • 「どんなヘッドだったか」
  • 「C03とどう違うのか」

この2点を中心に見ていきたいと思います。

  • C03アイアンの後継機種になるのか?
  • 性格はC01寄り?C05寄り?などなど。

どこが変わったの?

ルックス(見た目)や各部分のサイズを見比べたり測定したりして、C03TCとC03アイアンを比較してみます。

C03も在庫限りですがまだ入手できますので、どちらが自分向きか検討されている方の参考になれば幸いです。


まずはルックスから

まずはルックスから。
プロトコンセプトC03アイアンは、キャビティ内がブラックでしたが、C03 TCアイアンはシルバーになりました。

C03アイアンは、ロゴとモデル名の刻印もブラックでカラーが入っていませんでした。
(ブラックアウト)
今回C03 TCアイアンはブラック&レッドのカラーが入れられています。

 

モデル同士の統一感という面では、「C03アイアン」と「C05アイアン」は、バックフェースのキャビティ内がブラックに塗装されいて似たルックスでした。

遠目だと、「C03アイアン?」「C05?」
パネルはついてなさそうなので「C07アイアン」じゃなさそう、、、、というぐらいの統一感!
パッと見ではC03なのか?C05なのか?が見分けにくかったぐらいでしたね。

 

今度の「C03 TCアイアン」は「C05アイアン」とは簡単に見分けが付きそうです。
「C01アイアン」「C01 TBアイアン」のデザインと統一感が図られている感じがします。

ネックにあった「・M・」の刻印はC03 TCアイアンには入っていません。

プロトコンセプトC03TCとCo3アイアンのネック

プロトコンセプトC0 3TCとC03アイアンのネック


トップラインは

C03アイアンと比較して、トップラインの厚みは0.2mmほどC03 TCアイアンの方が厚くなっています。
ブラストがトップラインまで施されている点は変わりありません。

頂点部分の形状が少し早めに落とされているので、僅かですがC03 TCアイアンの方がトップブレードは短く見えるかも。


フェース面は

フェース面のスコアラインの数が14本 → 13本になっています。
これにより、0.2mmぐらいスコアラインの間隔がC03TCアイアンの方が狭くなっています。

  • 最上段の短いスコアラインがなくなった
  • トップラインの頂点が丸みを帯びた形状になった

これらにより少し優しくなった印象を受けます。

 

最下段のスコアラインから、リーディングエッジまでの間隔がC03  TCアイアンはやや広くなっています。
ソールから見ると、スコアラインが高い位置から始まります。
これにより、C03 TCアイアンの方がバウンスがありそうに見えます。

が、実際はC03アイアンの方が3度ほどバンウスが多く付けられています。

 

ローバウンスでも、視覚的にリーディングエッジが浮いている様に削られており、
突っかかるような印象を与えない形状です。

下の画像は、上がC03 TCアイアン ・下がC03アイアンになります。

プロトコンセプトC03TCとCo3アイアンのフェース

プロトコンセプトC03TCとC03アイアンのフェース

フェース面のトゥ側が、C03アイアンではC01アイアンと同じように、端まで面がある形状でした。

が、C03 TCアイアンはC05やC07と同じように、端が丸く落とされています。
これも、少し優しい顔つきに感じる要因になっていると思います。

モデルのポジションは、
C01 < C03 < C03 TC < C05 < C07
顔の流れからは、C05に少し寄った位置になるように感じます。

※あくまでも私の感想です。

フェースのヒール側の高さが、少し低くなっています。


ソールは

ソール幅はC03 TCアイアンの方が1mmほど広くなっています。
リーディングエッジとトレイディングエッジの両方が落とされている、ダブルカットソールです。

リーディングエッジの落ち方が、C03アイアンが弧を描く様に落とされていたのに対して
C03 TCアイアンは直線的に落とされています。

プロトコンセプトC03TCとCo3アイアンのソール

プロトコンセプトC03 TCとC03アイアンのソール

トレーディングエッジがC03 TCアイアンの方が、角度を大きく取って落とされています。
接地する幅は、約1.6mmぐらいC03 TCアイアンの方が広くなっています。

 

「 7 」の番手刻印のフォントが変わりました。


キャビティ部は

キャビティの部分のカラーが、ブラック→シルバーになったことは、ルックスのところで触れました。
キャビティ加工されている部分の形状が、低く直線的に変更されています。

CNCアンダーカットのポケット部分が#4i~#7iに入っているわけですが、
C03TCアイアンでは、番手に深さや幅・角度を変えているそうですので、他の番手が届くのが楽しみです。

プロトコンセプトC03TCとCo3アイアンのポケット

プロトコンセプトC03TCとC03アイアンのポケット

今回の#7i同士での比較ですと、カットされているポケットの長さは同じでした。
幅はC03 TCアイアンの方が1mm以上広くなっています。

ポケット以外の部分の厚さも異なることが見てわかります。

ポケットの内部は、C03アイアンはポケットのセンター部分が少し中で盛り上がった形状でしたが、
C03 TCアイアンはポケットの中央部分を最も深く掘り下げた形状になっています。
よりやさしさを求める方へ振っていると言えます。


数字的なところを見ていきます

ルックスを一通り見ていきましたので、
次はC03 TCアイアン

  • 重心位置やロフト角
  • ライ角
  • FP値
  • バンウンス角

など、数字的な部分を見てきます。


重心位置は

重心距離を測定すると

  • C03 36.1mm(#7I)
  • C03 TC 36.1mm(#7I)

重心高も測定すると

  • C03 19.2mm(#7I)
  • C03 TC 19.0mm(#7I)

重心深度を測定すると

  • C03 12.8mm(#7I)
  • C03 TC 14.4mm(#7I)

この辺りを見ても
C01 < C03 < C03 TC < C05 < C07
この位置付けの様です。

プロトコンセプトC03TC重心測定中

プロトコンセプトC03 TC重心測定中

※測定値は当店の測定器・測定方法によるものです。
測定器や測定方法の違いにより差異がございます。


スペック表は

まずはC03アイアンには無かった#4I。

この#4Iの設定がC03 TCアイアンにはあります。
#4iから#7iまで(C03は#4iが無いため#5i~#7i)は、CNCアンダーカットは同じ。
ヘッド素材がS25C→S20Cへ変更になっています。

C03 TC アイアン

番手 #4 #5 #6 #7 #8 #9 Pw
ロフト角 22 25 28 32 36 40 45
ライ角 60.5 61.0 61.5 62.0 62.5 63.0 63.5
バウンス角 0 0 1 2 3 4 5
FP(mm) 3.6 3.7 3.8 3.9 4.0 4.2 4.4

C03アイアン

番手 #4 #5 #6 #7 #8 #9 Pw
ロフト角 25 28 32 36 40 45
ライ角 61.0 61.5 62.0 62.5 63.0 63.5
バウンス角 3 4 5 6 7 8
FP(mm) 3.6 3.7 3.8 4.0 4.2 4.6
  • ロフト角・ライ角に変更は無いようです。
  • バウンス角は、3度ローバウンスになっています。
  • FP値は大きくは変更が無いようです。

C03 TCアイアンは誰に合う?

軟鉄鍛造のアイアンですので、飛距離重視の方よりも縦距離の正確性を重視する方にオススメです。

重心位置やソールの形状・ロフトの設計からも
ターフを取ることがあまり多く無い運動タイプではType-D向け。
Type-Cにもオススメできそうです。

Type-AとType-Bでご使用になりたい場合は、インパクトが深く入り難いシャフトでテストしての結果次第になりそうです。


まとめます。

元々C03アイアンも#5i~#7iと#8i~Pwとで、CNCアンダーカットによるポケットの有無で、上の#5i~#7iと下の#8i~Pwで重心を分けて作られていました。

C03 TCアイアンは、さらに番手ごとに重心設計を行ったということです。
今回は#7iだけの比較でしたが、その他の番手も比較してみると新たな発見がありそうです。

#7iを比較した限りでは、C03よりもC05へ やさしさが近付いたように思います。

C01 < C03 < C03 TC < C05 < C07
やさしさに関しては、この位置付けになると思います。

#4iも今回はラインナップされて、C01とのコンボの幅も広がりそうで楽しみです。
C03 TCアイアンの発売日は6月16日の予定です。

プロトコンセプトの他のモデルについてや試打クラブの情報についてはコチラをご覧ください。→『プロトコンセプト取扱中!アイアン試打クラブ』


追記2023/08/11

プロトコンセプトのメーカーサイトに、C03 TCアイアンの設計コンセプトを綴ったコラムが更新されました。

こちら→「完成形から、進化を遂げた『C03 TC』の設計コンセプト」


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