パターのライ角調整のメリットは?方向性・距離感が改善する!
パターのライ角調整を行うメリット
広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。
今回は、「パターのライ角調整を行うことのメリット」について詳しく説明していきます。
連日、熱戦が繰り広げられているオリンピックを見ています。
日本代表選手の活躍も気になりますね。
ビッグドライブやトラブルからのリカバリーなど、トップ選手の技術には目を見張るものがあります。
その中でもやはり勝敗を左右するのは、ミリ単位での精密さが求められるパッティングです。
15m以上の超ロングパットが決まると、誰しもが凄いと思うことでしょう。
しかしそれ以上に「2m以下のパットをいかに外さないか」がスコアを大きく左右する重要な要素です。
ボールにアライメントラインを描いている選手が多いですね。
当店でもオススメしてます。
ラインの引き方も実は色々ありますが、この話はまたの機会に。
パットをしっかり決めている選手のボールの回転を見ると
漏れなくボールのラインがブレること無くカップへ転がっていきます。
パッティングの要は「思ったところに、思った強さで打てる。」これに尽きます。
この「思ったところに、思った強さで打てる。」を実現するのには、ヘッドのタイプ・長さなどのスペックと同じように、パターのライ角調整は欠かせないプロセスの一つです。
パターのライ角調整のメリットは、そう、「思ったところに、思った強さで打てる。」だと言えます。
パターのライ角調整について知ろう!
ライ角とは何か?
まず、ライ角について簡単に説明します。
ライ角とはクラブヘッドが地面と接する角度のことを指します。
赤いラインの角度がライ角なります。
画像のパターのライ角は70°。
シャフトの延長線が地面と作る角度と、クラブヘッドのソール(底面)を水平にすることを「基本」とします。
後からお伝えしますが、この「基本」を軸とします
が、ライ角が適切であるかはあくまでゴルファーに対して適正であるかが重要です。
適正でない場合
- パッティングの際にクラブフェースが正しい方向を向かない。
- 正しい位置でボールを捉えることが出来ない。
結果としてミスパットの原因となります。
ライ角調整の重要性
ライ角が適切でないと、パターの軌道やボールの転がりに悪影響を与えます。
例えば、
- パターのライ角がアップライトすぎる場合、クラブフェースのトゥ側が浮き、インパクト時にフェースが左を向いてしまう可能性があります。
- 一方、パターのライ角がフラットすぎる場合、ヒール側が浮いてフェースが右を向くことがあります。
また、いずれの場合もフェースのセンターでボールを捉える事が難しくなります。
このオフセンター打点によるり、方向性と距離感へ悪影響が出るやすくなります。
パターのライ角が適正でない状況では、パッティングの正確性が損なわれ、狙ったラインにボールを打ち出すことが難しくなります。
個々のゴルファーに合わせたライ角の調整
ゴルファーはそれぞれ体型やストロークのスタイルが異なるため、ライ角も個々に最適な設定が異なります。
例えば、
- 背が高いゴルファーは、パターのライ角をややフラットに調整することが一般的です。
- 一方で、背の低いゴルファーは、アップライトなライ角が好まれることがあります。
また、パッティングストロークのスタイルもライ角の調整に影響を与えます。
- アーク型のストロークをするゴルファーは、一般的にフラットなライ角が合う傾向があります。
- ストレートに引いてストレートに出すタイプのストロークをするゴルファーには、アップライトなライ角が適しています。
パターのグリップの仕方もライ角に影響を与えます。
- アームロックやクローグリップのゴルファーには、アップライトなライ角が適しています。
この他に『パターのバランスアングル』と『パッティングのアーク量が不一致』の場合、前述の「基本」とは異なったライ角が必要な場合もあります。
このように、自分に合ったライ角を見つけることで、より安定したパッティングが可能になります。
ライ角調整の方法
パターのライ角調整は専用の機材を用いて、当工房のクラフトマンが行います。
現在のライ角を計測し、必要に応じて角度を調整します。
この調整は非常に精密で、わずかな変更がフェースの向きや打点に影響します。
調整の量や方向によって、良くも悪くもパッティングに大きな影響を与えることがあります。
こんなライ角調整はNG
稀に「ヘッドを踏んで自分で曲げた。」「側溝の蓋に引っ掛けてグイグイっとやった」と言われる方がおられますが、、、
お分かりのようにあまりオススメしません。
- 転がりに影響を与えるロフト角が意図せず変わってしまう。
- 座りが変わりアドレスすることが難しくなる。
- 曲げる位置によってはトゥハング角やバランスアングルと呼ばれる角度が狂ってしまう。
- 意図しない位置のシャフトが曲がってしまい、ルールに抵触してしまう。
- ルール違反の角度になってしまい、ペナルティの対象になる場合がある。
- トップブレード部やフランジ・ソールにキズが入ってしまう。
- 最悪の場合、ネックが破断折損してしまい修理不能になってしまう。
構造によっては、ヘッドとシャフトの接合部分に変形や損傷が生じます。
そうなると、
- ヘッドが使用中に向きが変わってしまったり
- カートで移動中にヘッドが抜け落ち紛失なんて事が起こってしまいます。
ライ角が変わってしまう?
ライ角の調整には、数度の範囲で変更が可能ですが、その微調整がパッティングの結果に大きく関わることを理解しておくことが重要です。
パターに寄りかかったり、バッグの運搬や落下により角度が変わってしまう事があります。
また、組み立ての精度や個体差により予定の角度になっていないパターもあります。
中古で調整が加えられているパターは、使用する前に自分に適した角度であるかを確認する方が良いでしょう。
合わせて行いたい長さのチェック
適正でない長さのパターを使用していることで、ライ角が合わない状態になっているゴルファーがかなり多くおられます。
フィッティングを受けた事がないゴルファーの70%ぐらいが、パターが長すぎるためライ角が合っていません。
また、女性ゴルファーで特に身長が160cm以上ある方は、逆にパターが短すぎてライ角があっていないことが多くあります。
ゴルファーからヘッドまでの距離が変わると、ライ角は影響を受けます。
ライ角と長さは切っては離せないスペックですので、合わせてチェックを行いたい項目です。
ライ角調整のメリット
ライ角調整を行うことで、以下のようなメリットが得られます。
- 正確な方向性
アドレスで正しく構えやすくなり、フェースが正しい方向を向くようになます。
これにより狙ったラインにボールを打ち出しやすくなります。
- 安定したストローク
ストロークが安定し同じ位置でボールを捉えられるようになるため、ボールの転がりが安定し距離感を掴みやすくなります。
- ミスパットの軽減
フェースの向きやボールを捉える位置が安定することで、ミスパットの確率が減少し、より一貫したパッティングが可能になります。
まとめ
パッティングは、ゴルフにおけるスコアメイクの鍵を握る要素です。
その精度を高めるためには、パターのフィッティングが欠かせません。
特にライ角の調整は、ゴルファー個々のストロークスタイルや体型に応じた最適化が求められます。
その結果としてパッティングの正確性や安定性が向上します。
ツアープロやオリンピックの代表選手などのライ角調整は、サポートの専門的な知識と技術を持ったクラフトマンによって行われています。
自身で踏んで曲げたりは、まー無いと思います(笑
僅か数度の角度調整ですが、そのメリット・効果は計り知れません。
パターのライ角・ロフト角調整は、実際に料金(工賃)以上の価値があると思います。
パターのライ角調整の工賃はコチラ→https://www.through-the-green-golf.com/work_wage_table/
- 「短いパットをよく外すな。」
- 「ちゃんと当たってないかも?」
- 「思った方向へ打ててないかも?」
パッティングでこんなことを思われたら、チェックだけでも受けてみてください。
正しい調整を行うことで、パッティングに自信が持てるようになり、グリーン上でのパフォーマンスが大きく向上します。
「自信が持てる」というのもメリットですね。
パターのライ角調整実例
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