グラファイトデザイン -RAUNE(ラウネ)の振動数と剛性設計をDG95と比較してみた。
グラファイトデザイン -RAUNE(ラウネ)の振動数と剛性設計をDG95と比較してみた。
広島市安佐北区のゴルフスタジオ スルーザグリーンです。
グラファイトデザインさんから昨年発表された狙うシャフト「RAUNE(ラウネ)」
前回のラウネi75に引き続き、i90の試打を作成するに当たってアレコレ調べてみました。
90g台。
同じぐらいのスチールシャフトと比べてどうなの?というところもチェックしてみました。
RAUNE(ラウネ)アイアン用 カーボンシャフト
前回も触れましたが、RAUNE(ラウネ)アイアン用シャフトのラインナップは
- i60(R/S)
- i75(R/S)
- i90(R/S)
- i105(S/X)。
前回は i75 シャフトのフレックスSとRを見ていきました。
前々回のRAUNE i75の記事はこちら→『グラファイトデザイン -RAUNE(ラウネ)-試打クラブで比較する振動数と剛性設計』
今回はi90/Sフレックスを前回のi75/SとDG95/R300とで比較してみます。
i75とどのくらい違うの?90g台のスチールとカーボンシャフトでは、どう?
どんな感じか楽しみです。
メーカーサイトはこちら→『RAUNE(ラウネ)グラファイトデザイン』
メーカーサイトから見る
◉コントロール性と振り抜きを重視
番手ごとに積層パターンを変えて特性を最適化。
ショートアイアン用は先端部の動きを抑えてコントロール性を重視。
ロングアイアン用はバランスポイントを手元側にすることで振り抜きがよく、球が上がりやすい。
前回は試打を作成したラウネi75のチップ側の先端を見てみました。
今回は、i90とユーティリティ用h75/S・ウェッジ用の先端を見てみます。
◉小さなスイングのエネルギーを最大限スピンへ変換
剛性を低くしてスピン量、打ち出し角をコントロール出来るよう設計(ショートアイアンも同様)。
元部を太目にし、小さいスイングでもエネルギーを最大限スピン性能に変換できるように設計。
シャフト深部の層には高弾性材料を使用。
外部は柔らかく内部は硬いというスピン系ボールの構造に着目し、シャフトの積層に応用。
内部には強い材料を使用しながらも、外部では低弾性ピッチ系カーボンを使用して全体の剛性を抑えている。
前回もi75でみましたが、中央部分の白っぽい素材が高弾性素材っぽいです。
今回のi90の#7iにも、ウェッジ用の2本にも見られます。
ユーティリティ用のh75/Sには見られませんでした。
スピンを最大化する必要がないから?
セットを組む際には、この先端部分も注目してみたいと思います。
剛性設計から分かること。
同じシャフトでも、「重量が変わると性格が激変!」というシャフトもあります。
ラウネはどうでしょうか?
- グリーンがDG95/R300
- レッドがRAUNE i75/S
- オレンジがRAUNE i90/S
前回の記事とグラフのカラーとシャフトが入れ替わって申し訳ないです。
RAUNE i90/Sも#7iの剛性設計を見る限り、素直そうな感じです。
RAUNE i75/Sと比較すると
- 先端部分の剛性はあまり差がない感じ。
- 手元中から手元にかけての剛性はi90/Sがしっかり
- 重量が変わっても設計をあまり変えてないので選びやすい。
DG95/R300と比較すると、
- 手元から先中部分の剛性はフレックスが違うことを差し引いてもi90/Sの方がしっかり。
- 先端は、DG95/R300がグッと硬め。
DG95のR300かRAUNE i90/Rのデータがあれば、もっとシンプルに比較できたのですが、
ショートアイアンは、手元の素直さを残しつつ、先端の剛性を上げていく設計のようなので、かなり近い感じが予測されます。
DG95についてはこちらをご覧ください→
『ダイナミックゴールドの軽量版を選ぶときに気を付けたいこと。DG95・DG105・DG120』
試打クラブのスペック
試打クラブのスペックは下記の通りです。
RAUNE i90/Sフレックス
- 番手:#7I
- ヘッド重量:259g(+調整あり)
- シャフト:RAUNE i90
- フレックス:S
- シャフト装着重量:91.9g
- グリップ:カデロ
- グリップ重量:48.6g
- 長さ:37.25インチc
- 重量:404g
- スイングウェイト:D0
- 振動数:302cpm
- 換算フレックス:A-R
- 振り抵抗:265.0
リクエストによる試打クラブのため、運動Type-D向きの組み合わせになっています。
今回の取り付けヘッドはこちらのRoots Raptoe(ルーツ ラプター)アイアン。
- シンプルフォルムが特徴
- ロフト角が#7Iで26度としっかりストロング
- フェースはRoots といえばのアーメット鋼
- ネックとボディは軟鉄でライ・ロフト角度の調整が可能
Roots Golfのメーカーサイトはこちら→『ルーツ ラプターアイアン』
※試打クラブは必要に応じて組み替えなどを行なっております。
スペックは投稿時のものになります。
RAUNE i90アイアンシャフトは誰に合う?
剛性設計のところでも触れましたが、大きな山や谷が無く、i75と同じく素直な特性。
同じ重量帯にUSモノのカーボンシャフトに比べて、硬すぎない剛性。
(スチールファイバー i85cwなどと比較して)
今回の試打クラブは相性の良さそうな運動Type-Dで、弾道が高すぎて飛距離ロスしている方のリクエストで組みました。
- ロングアイアンは上がりやすく
- ミドルアイアンは弾道の安定性を上げる
- ショートアイアンはスピン性能とコントロール性を上げる。
それぞれ番手で、必要なしなり方に剛性やバランスポイントを変化させている。
そのため今回のRAUNE i90は、中量スチールシャフトから切り替える方が多いかと思います。
- DG105
- DG115
- Modus3 120
これらなどからの移行はスムーズに行えそうです。
素直な特性ですので、間口は広く多くの方に使えそうですが、
逆に、切り返しのタイミングが早かったり、ブロー角が鋭角な打ち込みタイプには不向き。
- Modus3 Tour105
- プロジェクトXシリーズ
- KBS Tour
これらなどからの移行は、あまりオススメ出来そうにありません。
使用しているが、シナリを感じないし重たくて、上手く打てていない場合は良いかも知れませんが。
引き続き、RAUNE h75/Sとウェッジシャフトも調査してみます。
RAUNE i90アイアンシャフトに合うウェッジシャフト
2023/05/13追記
RAUNEにはウェッジ のシャフトは3種類あります。
- W85
- W100
- W115
フレックスはWEDGEとWEDGE+の2つ。
RAUNE W100 /WEDGE+のサンプルがありませんでしたので、予測になります。
小さなスイングのエネルギーを
最大限スピンへ変換
剛性を低くしてスピン量、打ち出し角をコントロール出来るよう設計(ショートアイアンも同様)。
元部を太目にし、小さいスイングでもエネルギーを最大限スピン性能に変換できるように設計。
ウェッジ に必要なスピン性能や、アイアンとは異なる使い方を考慮した設計になっているのも、グラフから分かります。
i90アイアンシャフトの今回Sフレックスに合わせます。
重量から考えると、W100かW115。
アイアンの様にショットメインで考えるならW100がオススメ。
i90アイアンシャフトのPW用と比較して、繋がりが良いフレックスはWEDGE+。
- RAUNE i90アイアン/S → RAUNE W100 /WEDGE+
ウェッジは、アイアンとは使用方法が別で、重量を必要とするのならW115。
W115の場合は、W100よりしっかりした剛性設計なので、フレックスのオススメはWEDGE。
- RAUNE i90アイアン/S → RAUNE W115 /WEDGE
シャフト選びの参考になれば幸いです。
ゴルフパフォーマンス スタジオ
THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F
御子柴隆
i90/Sに合うハイブリッドのスペックは何になりますか?
ttg
ご質問ありがとうございます。
お使いのクラブセッティングなどによって選択が変わります。
・FWのシャフト重量
・ハイブリッドのヘッド形状
・高さなど求める弾道イメージ
アイアン重量からフローさせると考えて選ぶと、h75/Sがオススメです。
基本的には、ウッドのシャフト重量とアイアンのシャフト重量の間に収まる重量が良いと思います。
その他の候補としては、h85/S・i90u・i75u。
ヘッドの形状にもよりますが、ハイブリッドをアイアン寄りにイメージされている方へは、アイアン用を選択する場合もございます。
重量もアイアンと同じ重量帯をお勧めすることもございます。
アイアン用のパラレルモデルは、長さの制約があります。
参考になれば幸いです。