Tour AD IZハイブリッド85/S剛性測定
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Tour AD IZ ハイブリッドとは?

広島市安佐北区のゴルフ工房 スルーザグリーンです。


日本未発売だけど、どんなシャフト?

日本未発売の「グラファイトデザイン Tour AD IZハイブリッド」を測定・リシャフトする機会がありました。

どんなシャフトだったかというと。


コスメ 見た目は?

Tour AD IZ HY

Tour AD IZ HY

ビジュアルはこんな感じ。

ウッドのシャフトをIZで揃えている方には、興味をそそられるシャフトデザインです。

Tour AD IZ HYコスメ

Tour AD IZ HYコスメ

手元側が真っ白かと思いきや、「TOUR AD」「ACCURACY」ロゴマークがデザインされていました。


メーカー公表値

Tour AD IZ Hybrid 85-S

  • 長さ:42インチ
  • 重量:86g
  • トルク:2.4 °
  • キックポイント:中元調子

チップ側の特徴は?

チップ部の様子はこちら
径は9.4mm

Tour AD IZ HY_tip

Tour AD IZ HY_tip

比較はフジクラ スピーダーTRハイブリッド。
チップ径は0.370インチ(9.4mm)

かなり肉厚な設計。
中央の穴が3.5mmとかなり細い。

スピーダーTRハイブリッドも、先端は締まっている方ですが、更にしっかりしてそうです。

塗装がブラックのため、先端を剥離した印象は塗膜がかなり薄い感じでした。
そのため、9.4mmが外側までしっかりとカーボンの積層という印象です。

 

チップのトリミングの推奨は下記のとおりです。

ロフト チップカット量
〜18° ノンカット
19°〜22° 0.5インチ
23°〜26° 1インチ
27°〜 1インチ

今回は0.5インチのチップカットを行いました。

  • 20°のユーティリティでの使用であったこと
  • 繋がるアイアンのシャフトの硬度に合わせて

バット側の特徴は?

バット部の様子はこちら
径は15.4mm。 バットから150mmの径は15.3mm。

Tour AD IZ HY_Butt

Tour AD IZ HY_Butt

比較はチップ部と同じフジクラ スピーダーTRハイブリッド
チップ部と同じように、こちらも肉厚な設計。

シャフトのカーボン部分が肉厚なため、内径が少し小さく見えます。
かなりしっかりしてそうです。


剛性設計・性格は?

剛性設計見ていきます。

Tour AD IZ HY_剛性設計

Tour AD IZ HY_剛性設計

特徴としては、IZのウッドシャフトの剛性設計を踏襲して
手元と先端の剛性がかなり高く、しなるのはセンターから中先。

比較は

グラファイトデザイン Tour AD U 85/S

UST マミヤ ATTAS EZ 350 85/S

フジクラ スピーダーTR ハイブリッド85/S

Tour AD IZハイブリッド85/S剛性測定

Tour AD IZハイブリッド85/S剛性測定

グラファイトデザインのユーティリティ用シャフト内では、「最も低スピンタイプ」に位置付けされます。

ユーティリティ専用シャフトとTour AD Uと比較して、手元と先端の剛性が大きく異なります。

Tour AD IZ ハイブリッドの剛性設計は、粘り感のあるアイアン用のカーボンシャフトに見られる特徴を持っています。

そのことからも、ユーティリティアイアン(UTI)に装着することも考えて作られていると思われます。

※ユーティリティウッドに使用出来ないという意味ではありません。

スピンの抑えられた強い弾道を望めるという特徴は、上りにくいという反面を持ちます。

下記のタイプに合うと考えられます。

  • ロフトが大きめのユーティリティ(20°以上)
  • スピン量が多いスイング

クラブでの仕上がりの状態

クラブの仕上がり

ヘッド重量:242g
シャフト重量:81.5g
グリップ重量:48g

チップカット:0.5インチ

長さ:39.875インチc
総重量:375g
スイングウェイト:D4.1
振動数:294cpm (Sフレックスw相当)
抵抗:279.6moi

24度のヘッドへ装着して組み立てしましたが、ヘッドは20度に変更して使用されるとのことを事前に伺っていました。

そのため、長さなど20度のヘッドを想定した設定で装着しました。

スイングウェイトがD2前後で振動数も296cpm前後の仕様になると考えられます。


お客様からの使用感レポート

「ユーティリティ、今日打ちました。
最高ですね!
ちょうどFWとアイアンの間って感じで打てます。

ランディングアングルが高く出て、グリーンで止まるイメージしか出ないです。
心なしかロングアイアンも流れで打ちやすく感じました。」

先端の剛性がかなり高いデータでしたので、球の上がりを心配していましたが、

ドライバー・FWにもIZシリーズをご使用中のためか、杞憂に終わりました。

 

追伸で「これ迄のシャフトに合わせたユーティリティだけの打ち方から、他のクラブと同じ打ち方になり、違和感も取れて整って良かった。」とレポートいただきました。

大成功でした!

貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

今後Tour AD IZ ハイブリッドを選ばれる方の参考になれば幸いです。


ゴルフパフォーマンス スタジオ
THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン)
〒731-0201
広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F

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